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浄土真宗本願寺派

慈化山 西円寺

親鸞聖人御誕生850年 立教開宗800年慶讃法要記念事業
山門修復 山門瓦葺替 並びに 参拝石段架替について

 慈化山(じけざん)西円寺の山門は、朝鮮木浦(当時日本)在住の施主(せしゅ)富永スミから、法名安養院釋善暁 俗名冨永兼蔵の13回忌にあたり、1934(昭和9)年3月20日に山門建立の申し出がありました。同年9月中旬に田布施町米津工場で起工し、同年10月17日に棟上(むねあげ)、同月下旬に完工したと棟板(むないた)に記録があり、施工は棟梁(とうりょう) 小田京介(余田村)、大工 福前清一(麻郷村)、田中鶴一(麻郷村)、石工(いしく) 井森今助(麻郷村)、左官 兼本語(田布施)、手伝 才木亀太郎(麻郷村)と第11世(せ)住職 釋朗然(ろうねん)が記録しています。工期が短いので、木材をはじめ、物資を輸送する人の加勢が多数あったのだと憶想します。

 山門の彫刻には銘がありませんが、作風から周防大島出身の彫刻家門井鳳雲(かどいほううん)(1891〜1963)が43歳の時に、町内別府(べふ)の明楽寺本堂に続いて施工したようです。出身地の周防大島や柳井近郊の寺院などに数多くの彫刻を残しており、72歳で没する六年前には町内波野(はの)の専福寺山門や本堂の欄間(らんま)も手がけています。門井家は大工一家であり、父宗吉、弟耕雲(仏師)、俊夫(鳳雲の長男・1917〜1986)など、家族とともに彫刻にあたったと想像できます。

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 この山門は、2015(平成27)年頃から屋根瓦を留めた土が流れ、瓦が何回もずり落ち、2019(平成31)年の台風で瓦が落ちた屋根に、シートをかけて留めておりましたが、さらに瓦が落下する危険な状態が続いた為、親鸞聖人(しんらんしょうにん)御誕生850年 立教開宗(りっきょうかいしゅう)800年慶讃(きょうさん)法要に向けた記念事業として修復を計画いたし、2021(令和3)年1月の報恩講(ほうおんこう)ご満座(まんざ)の後に起工、3月に棟上、9月末に工事を終え、周辺を整備しました。

 修復を手がけた周防大島出身の棟梁 室中伝(むろなかゆずる)(1959〜2024)は、袖門(そでもん)に雨の跳ね返りで木材が腐らないよう礎石(そせき)を高く施工し、目の詰まった欅(けやき)を岩国の材木商 阿品正毅(あじなまさかつ)より調達、兜(かぶと)仕上げを行い、建立時の樟(くす)材や門井の作風を損なわないよう調和を保ち、耐震対策のため袖門を折り曲げて一体化させ、練塀とも馴染むよう、令和時代の工夫を施しました。

 工事は山門を解体せずに移動し、地元の仲田工務店が基礎工事を施工、山門を基礎に戻した後、周南市の千興石材が敷石(しきいし)の貼付と階段の架替工事を行いました。瓦は、本願寺の御影堂(ごえいどう)修復で用いられた岐阜産のいぶし瓦を採用し、美濃瓦(みのがわら)協業組合から笹竜胆(ささりんどう)の寺紋を入れたものを調達、広島別院の鐘楼(しょうろう)の他、寺院の瓦葺替で実績のある谷村寺社工社の手により、無事竣工(しゅんこう)することができました。

着工とほぼ同時期に新型コロナウイルス感染拡大により、社会情勢が不安定な状態にもかかわらず、念力(ねんりき)(信心の力)篤(あつ)いご門徒をはじめ、西円寺にご縁のあるみなさまから約一千万円の浄財(じょうざい)をお寄せ頂きました。

 山門修復の円成(えんじょう)にあたり、袖塀(そでべい)にご懇志(こんし)を進納いただいた方のご芳名を刻み、末永く顕彰いたします。

2023(令和5)年   春

慈化山 西 円 寺

第14世 住職  釋  教 行

西円寺について
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浄土真宗の教え

阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、念仏を申す人生を歩み、この世の縁が尽きるとき浄土に生まれて仏となり、迷いの世に還って人々を教化する。

(「浄土真宗の教章」より)

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​西円寺について

この寺院は親鸞聖人を宗祖と仰ぎ、浄土真宗の教義をひろめ、法要儀式を行い、及びこの寺院に属する僧侶、門徒その他の信者を教化育成し、その他この寺院の目的を達成するための業務及び礼拝の施設その他の財産の維持管理を行う事を目的とする。

(寺則第1条)

田舎の静かな時間の流れと共にある浄土真宗本願寺派のお寺です。毎朝梵鐘の音で一日が始まります。日曜日は、お寺で法事が務まることもあります。法事を勤めることで私が今あることを確認し、私が先祖に学び、子孫に何を残してゆくか確認できればいいですね。

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西円寺の歴史

慈化山「西円寺」は、1660(寛文)年頃、開基住職は本願寺13代良如上人に帰依、曹洞宗より改宗し、草堂一宇を建立しました。現在の本堂は、約200年前の1814(文化11)年に再々建立されたものです。

 

法要は、元旦会、報恩講、春秋彼岸会、蓮如忌、盆会、除夜会をお勤めします。 儀式は、初参式、結婚式、葬儀などを行います。法要儀式のご依頼は、本堂、ご自宅、会館、ホテルの場所にかかわらずお勤めいたします。

境内には廟所(お墓や納骨堂)があり、合葬墓も備えています。交付は、ご門徒対象としておりますが、新たなご縁を大切にして、過去の宗教は問いません。2020年1月に納骨堂経営許可を県知事よりいただきました。

昨年、山門の修復工事を行いました。工事の様子はFacebookで公開しております。

法要・行事・葬儀・墓地などなんでもお問い合わせください。

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慈化山 西円寺へのアクセス

概要

西円寺(浄土真宗本願寺派)
参拝時間:7:00~18:00(急用はお電話ください)
​住職携帯=090-3618-6352(SMS対応)

〒742-1513
山口県熊毛郡田布施町大字麻郷2558
TEL:0820-55-5395 FAX:0820-25-0150​
  :https://www.facebook.com/jikezan.saienji/
  :jikezan.saienji@gmail.com

​​法人番号 7250005006952
 
振込口座
 山口銀行田布施支店 普通609272 宗教法人西円寺
 ゆうちょ銀行 15510−2 19495161 西円寺

 

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アクセス

田布施駅から南へ10分(自動車)

国道188号線・浜城交差点から北西へ4分(自動車)

駐車場:50台

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